彼氏はドクター
「どうして桜井さんがお兄ちゃんの世話をするの??」
「付き合ってるんだからあたりまえだろ」
私がびっくりしていると…
「まさか…知らなかったとか…?」
「そのまさかだよ」
「お兄ちゃん」「勇樹」
私と彼方の声が重なった。
「俺、言ってなかったっけ?ごめん。」
「もうお兄ちゃんなんて知らない。なら…なんで桜井さんは私に…?」
「ごめんね。あまりに勇樹が奏ちゃんの話ばっかりするから妬いちゃった。私の一言がこんな大きな事件になるなんて思ってなくて…。本当にごめんね」