愛が為にー…

下駄箱でクラスが書いた紙をもらって玲華はひどく落ち込んだ。

弘樹が違うクラスだったからー
それも玲華は3階の6組で、弘樹は2階の2組だ。せめて隣りとかだったら休み時間に姿を見に行けたのに…

学校のクラス分けた人のバカっ!



「クラスまで行ってやるよ。」


2階について落ち込んで階段を上らずに弘樹を見ていたら弘樹がクラスに向かっていた足を止めて玲華の方に戻ってくる。
嬉しいそうに「本当?」と尋ねる玲華を見て弘樹は照れながら、スタスタと階段を上っていく。


「しょうがないからなっ。」



3階まで行ったらまた2階に戻って来なくちゃ行けないのに…
そういう優しい弘樹だから好きになったんだよ。




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