Little Princess
「どうしたの??
突然。」
…本当、どうしてだろうな。
だけど、美奈を見ていたら、伝えたくなった。
今じゃなきゃ、だめな気がしたんだ。
『…なぁ、美奈。
幼いころの約束覚えてる??』
「んー??」
そう言って、首を傾げて惚けた顔してるけど、きっと美奈は覚えてる。
その証拠に美奈の白い肌が、ほんのりピンクに染まっていた。
『…なぁ、美奈。』
「なぁに??」
美奈をジッ、と。
真っ直ぐと見つめる。
俺の胸も美奈の胸も、ドクンと高ぶったような気がした。