勿忘草
「あ゙ーー!!」
バサバサバサッ
「ああぁあー!!総護!お前何て事をぉー!」
授業を終え、俺達は日本史教材室にいた。
今資料の整理をしていたのだが、これがまたすごい量で…
みんな手伝うといってくれてたのに、先生がそれを許さなかった。
だが2人は大変だし、責めて三人で…と説得し、なんとか秋夜の協力は許してくれたものの、
この資料の山を見た秋夜はダッシュで逃走。
結局2人に…
しかもまたさっきの出来事を思い出した為に、
どうやら資料の中に入っていた紙を散乱させてしまったらしい。
部屋一面に広がった紙を見て、陽介はひざを突いて絶望している。
「わりぃ…」
さすがに反省しながらその紙を拾い集める。
陽介はキッと俺を睨み立ち上がった、
「お前それ何回目だよ!?もういい加減にしてくれ!!」
と心底うんざりした様子で、少し涙目になりながら俺に訴えた。