勿忘草





















照りつける太陽。


セミの鳴き声が鳴り響く中、木の陰に夏服を着た3人。





「私達ずっと一緒にいれたらいいね!」



セーラー服を着た少女が言った。


するとその問いにアイスを食べている1人の少年が答える。


「当たり前だろ。なぁ、****。」


「そうだな」


本のページを捲りながら素っ気なく答える少年。



その2人の答えに少女は幸せそうに微笑んだ。




2人の少年はその微笑みを見て、幸せそうに笑った。





「あぁ~あっちぃなー。夏だな!***!お前は夏といえば何連想する?」

少年は少女に問い掛けた。


「え、私?そうだな…花火?」



「ふーん、花火か。****は?」



「…夏か…」


彼は本を読んでいた顔を上げる。

「夏と言えば…夏休みの宿題。」



その答えに少年ははぁ?という顔になり、少女はふふっと笑う。


「そーゆう事いうんじゃねぇよ!テンション下がっちまう」


ブーブーと否定する彼の様子にムッとしたのか、本を閉じて少年は聞いた。

「そういうお前はどうなんだよ?夏と言えば?」









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