“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「何。
捨てんの?
コレ。
じゃあ、俺にちょうだい」


マロンが鳴くより早く、
長谷川くんの声がして、
香水を振り上げた手首をキュッとつかまれた。


「・・・え?」


あたしが答える間なんて与えずに、


あたしの手から香水を取り上げ。


シュッ。


その場でその香水を手首につけ、

その手首をあたしの首元に持っていく長谷川くん。
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