“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「へえ。
いい匂いじゃん。
気に入った」


長谷川くんはすごく甘い笑顔でにっこり笑い、

あたしの横にしゃがんで、


「代わりに。
つーか。
これ。
遥ちゃんに、誕生日プレゼント」


細長い箱をあたしの手に握らせる。


「え?
あたしに?
・・・ぁ。
気を遣わせちゃってごめんね」


申し訳なくて謝るあたしに、


「なんで謝んの?
遥ちゃんに似合うと思って買っただけだから、
開けてみてよ」


長谷川くんは優しくうながす。

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