“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
その威圧感たっぷりの体に、
誰もが道を譲りたくなる恐持顔。


ほんとに遥の兄貴かよ?


そう思うほど似ていない、
浅黒く焼けた顔でにんまり笑い、
真さんはオレの肩に両手とあごを乗せ、
オレに体重を預けた。


その一方で、


「凌。
襲いたくなったでしょ?」


オレのネクタイを掴んで、ピラピラ揺らし、
美貴さんが意味ありげに、ニタっと笑う。
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