“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「おまえさ。
遥に何した?」


プールサイドに座る征の胸ぐらをガシっと掴むと、


「こえー顔。
イケメン台無し」


征が降参するように、
両手を広げた。


「・・・って。
おまえ。
なんでびしょ濡れなんだよ」


予想外のシャツとネクタイの湿り気に、
戦意をそがれ、
オレは掴んでいた征の胸ぐらをパッと放した。

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