“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「・・・え?
・・・これ」
箱を掴んで、
唖然と見下ろす。
「遥に渡すつもりだったんでしょ?」
「・・・」
「あたし。
ウジウジした男。
大嫌い。
この際、遥を。
長谷川くんにくれてやったら?」
春山は忌々しそうに、ギュッと力いっぱいオレのネクタイを引っ張った後、
「あたし帰る」
あごをツンと上に上げ、
オレを半開きの目で睨んだ。
・・・これ」
箱を掴んで、
唖然と見下ろす。
「遥に渡すつもりだったんでしょ?」
「・・・」
「あたし。
ウジウジした男。
大嫌い。
この際、遥を。
長谷川くんにくれてやったら?」
春山は忌々しそうに、ギュッと力いっぱいオレのネクタイを引っ張った後、
「あたし帰る」
あごをツンと上に上げ、
オレを半開きの目で睨んだ。