“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「でも。
そんな棒じゃ、見つかんねぇーって」


長谷川くんはクスクス・・・と、華やかな顔で笑って、


「探し物は何?」


しゃがむあたしの顔をのぞきこんだ。


「ほんと・・。
大丈夫・・・」


棒を掴んでいない片手を顔の前、左右に振り、


「・・・大丈夫・・・」


もう一回言って、
あたしの顔をのぞき込む、斜め上の長谷川くんから目を逸らす。

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