“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「・・・うん」


どんなに恥ずかしくても、
自分の気持ちに嘘はつけなくて。


あたしは小さな声を出すと同時に、
顔をコクンと縦に振った。


だって。

そうしないと目の前の長谷川くんに失礼な気がして。

だって。

・・・こんな顔。



「ごめんなさい。
あたし・・・。
・・・好きな人・・・いる」


こっちが泣いちゃう位切ない、長谷川くんの顔。
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