“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「・・・ぅ・・・」


そんな長谷川くんの行動に、
ビクっとして肩をすぼめたあたし。


でも長谷川くんはあたしの頬を解放してはくれなくて、


「すごく好き。
こんな気持ち、初めてなんだ」


より一層あたしの頬を包む手に力をこめる。


「だからさ。
遥ちゃんも早く俺を好きになれよ」


さらさらの髪の下。
あたしを見下ろす真剣な瞳。



「すき。
スキ。
好き。
何回言っても言い足りないくらい。
ほんとに。
本当に。
俺。
遥ちゃんが好きなんだ」
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