“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
そして一瞬の間の後。


長谷川くんは天を仰ぎ、


「そうだ。
コレ。
返しとくよ」


ポケットから香水のビンを取り出し、


「こんなの持ってたら。
俺。
嫉妬にかられて、
何するかわかんないから」


フッと自嘲気味に笑い、
ひざに手をあてて、スクっと立ち上がり、


「じゃ。
明日。
授業終ったら、迎えに行く。
教室で待ってて」


軽く片手を上げた。
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