“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「・・・お兄ちゃん・・・?」


「そう」


「・・・あたしの?」


綾香の衝撃の告白に。


「そう」


ポン!
頭の中に、お兄ちゃんの浅黒い顔が浮かんだ。


そしたら、つい口に出たのは、


「・・・なんで?」


ってな言葉で。


「遥。
あんた、その言い方ひどくない?」


綾香はあたしの言いように腹を立てたのか、
その大きな目であたしを睨んだ。

< 347 / 928 >

この作品をシェア

pagetop