“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「ちょっと返して・・・」


背の低いあたしは、かばんを持った綾香の手を持ち上げられると、
届きそうで届かなくて。


「や。
綾香。
返して」


ぴょんぴょん跳ねるあたしに、



「ダメ。
長谷川くんと付き合うなんて、
絶対許さないから」



綾香がそれまでの小声から一転。

興奮したような大声を上げた時-―…

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