“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「悪いけど。
返してもらおうか」
教室内に入ってきた長谷川くんが綾香の手からあたしのかばんを取り上げ、
「かばんも。
こいつも」
そう言ってあたしの手首を掴んで、
教室を後にした。
それから、
学校の近くの市民プールまでの道のり。
長谷川くんは無言でズンズン歩き続け、
プールが見えた頃、
ようやくあたしの手首を放して、
「さっきの・・・。
どういうこと?」
怒ったような
笑ってるような
複雑な表情であたしを見下ろした。
返してもらおうか」
教室内に入ってきた長谷川くんが綾香の手からあたしのかばんを取り上げ、
「かばんも。
こいつも」
そう言ってあたしの手首を掴んで、
教室を後にした。
それから、
学校の近くの市民プールまでの道のり。
長谷川くんは無言でズンズン歩き続け、
プールが見えた頃、
ようやくあたしの手首を放して、
「さっきの・・・。
どういうこと?」
怒ったような
笑ってるような
複雑な表情であたしを見下ろした。