“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】




更衣室からプールサイドに顔を出し、


「ごめんね。
お待たせ」


壁に寄りかかる長谷川くんの顔をのぞきこんだあたしに、


「あのさ。
遥ちゃん。
それ、反則。
そんな姿見せられたら、俺、クールダウンしたくても、できないんですけど」


長谷川くんがあたしから視線をはずし、
口に手をあて、
空を見上げる。

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