“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「え?
そんなに変かなぁ?
お兄ちゃんが泣く泣くプレゼントしてくれた水着なんだけど・・・」


そう言って、マジマジと、
白地に色とりどりのお花の模様とフリルがついたの水着を見下ろすあたしに、


「違うよ。
逆」


長谷川くんは目をキョロキョロさせながら、



「ほら。
やっぱり。
みんな見てる」


あたしの腕に手をかけて、


「かわいくて。
遥ちゃんが可愛すぎて、
目のやり場に困るからでしょ?
こんなの、他の男に見せられるわけがない」


長谷川くんはあたしを壁際に追い込んで、
あたしの前に立ちはだかった。


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