“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「・・・うん。
お兄ちゃんも、昔からプール行っちゃダメとか。
海行っちゃダメとか。
すっごくうるさかったし。
だから、みんなでキャンプ行くときくらいかなぁ。
泳ぐの・・・。
って言っても、あたしは泳げないんだけどね」




ぷーっと頬を膨らましたあたしに、




「まぁ。
俺も。
お兄さんの気持ち、わかるけどね」



長谷川くんは苦笑して、



「だって。
俺だって言いたいもん」



あたしの後ろの壁に手をついて、
あたしを囲い、完全にまわりから隠して言った。
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