“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「じゃーな」


肩越しに手を振って、
遥の部屋を出た時。


「凌。
本当にそれでいいのかよ」


壁に寄りかかっていた真さんが、
オレの胸にこぶしをあてた。


オレは遥の部屋に入った時、
わざとドアを閉めなかったんだ。


だから


「全部見てたよ。
でも、告白するなら、
起こせばいいだろ?」


真さんは、非難するような目でオレを見つめた。

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