“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
そして


「キスするなら。
起きてる時、
すればいーだろ?」


真さんは苛立たしげに、
声を荒立てた。


そんな真さんの声に、
オレはベットの上の遥を振り返り、
そっと音がしないように
ゆっくりとドアを閉めた。


廊下を歩きだすオレに、


「凌!
寝てる間に指輪なんて!」


真さんはオレのネクタイを掴んで、
睨みを利かせる。

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