“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
でもオレは


「真さん・・・」


熱くなる真さんを制し、


「真さんからのプレゼント。
・・・とでも、ごまかして下さい」


真さんの唇にひとさし指をあててから、
ちょっと頭を下げた。


「バカ・・・凌・・・。
左手の薬指に指輪なんて・・・。
ごまかしようがねぇだろ・・・」


真さんは震える声でそう言って、


「そんな凌。
・・・カッコよくねぇぞ?」


精一杯、オレを押しとどめようとする。

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