“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
オレって。
びっくりするほど。
不器用な奴
・・・だったんだな。


改めてそう感じて、
苦笑で口元が歪む。


「ん・・・」


遥はオレの言葉に、
声をつまらせ、


「・・・じゃなくて。
・・・辞書・・・
借りようと思って・・・」


蚊の鳴くような小さな声を出し、
チラッとオレを見上げた。

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