“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
こんなことしたって。


凌の気持ちが手に入るわけでもないのに。


たとえ


ネックレスがあたしの手に戻っても。


凌が綾香を好きな気持ちに、
変わりはないのに。




・・・いつもあたしのすることは、空回り。



その事実に、
沈んでいく心を奮い立たせるすべもない。


それでも
あたしは思い足を引きずって、
階段から後ろ向きにプールに入る。
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