“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「・・・や・・。
あのね。
・・・凌・・・」



「それから。
虫のいい、言い方かもしんねぇけど。
今。
オレがしたこと。
言ったこと。
全部忘れて」



綺麗な笑顔で、
フッと小さく息を吐き出し、
あたしに背を向け歩き続ける凌に、



「や。
だから。
あたし。
・・・長谷川くんとは・・・。
・・・付き合って・・・ないよ?」



すがりつくように、そう、告げた。

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