“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
今まで知らなかった凌に驚いて、
それ以上返事ができないでいると、
凌は悔しそうに、舌打ちした。



「え?
あの・・・。
凌?」



「わりぃ。
・・・遥が悪いわけじゃない。
ただ。
・・・自分の気持ちを扱いかねてるだけ」



そう言って、
凌は握ったこぶしに力を入れて、



「遥のことになると。
オレ。
気持ちが
うまく
コントロール
できねぇよ」



横を向いたまま、
苦しそうに言葉を吐き出した。

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