“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「え?
凌が?
なんで?」


不可思議な凌の行動に、自然とこぼれる疑問の声。


そんなあたしの声に、凌は口元から手を外して、


「遥って・・・さ。
いつもボーっとしてるイメージがあったけどさ。
それって、まさか・・・」


ズイっと顔を近づけて、あたしが顔に当ててた手を引っぺがして、



「オレのこと、見て。
オレのこと、考えてた?」



凌に手首をつかまれて、隠しようのなくなったあたしの顔をのぞきこんだ。

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