“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
“でもさ。
それは、まずいだろ?”

わずかに残ったオレの理性と、


“オレのものにしたい”

制御不能なまでに膨れ上がった、オレの本能。



“バカ、凌。
ここまで待ったんだから、大事にしろよ”

小さく囁く理性の声と。


“何言ってんだよ。
ここまで待ったんだから、別に、いいだろ。
なおさら、さっさと、手に入れろよ”

声高に叫ぶ自分勝手な本能の声。



その二つの葛藤が、オレの心と体を切り裂き、焼き焦がす。
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