“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
そうすれば“いいよ”って凌はキスしてくれて。

心配とか
不安とか
そんなの全部吹き飛ばして。

幸せな時間をくれると思ったから。



でも現実は・・・。


「は?」

凌は困ったように眉根を寄せてから

「んー・・・。
今度ね?」

そう言って、あたしから顔を逸らした。



「・・・え?
・・・凌?」


凌のポロシャツをつかんでいた手が、だらしなくすべり落ちる。

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