“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
軽いめまいを感じながら、それでも自分を押し殺して、軽く優しいキスを繰り返すと・・・。

遥は満足げに、ニコッと微笑んだ。


『バーカ。
遥はそれで満足できても、オレはできねぇっつーの。
だから。
もう二度と、煽んなよ!!』


心の中で、遥に強く強く念を押しても、そんなの遥には通じなかったようで。


「あれ?」


遥はすっかり涙の乾いた顔で、オレの後ろの壁にボードで貼ってある写真を凝視して言った。


「あ!
あの写真。
長谷川くんの部屋にも、飾ってあったよ」


・・・って。
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