“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
side 遥
「は?
遥・・・おまえ・・・。
征の部屋に行ったの?」
凌の顔がこわばり、ピリピリしたムードが漂う。
「う・・・うん。
勉強教えてもらいに・・・」
「は?
勉強?
そんなの、図書館ですればいーだろ?」
「ん・・・でも。
今日だって、凌の部屋でやってるし・・・。
一緒でしょ?」
その瞬間。
凌の片手があたしの後頭部を捕らえ、片手があたしの背中にまわされた。
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