“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「バーカ。
一緒じゃねぇよ」


そう言い終わるなり、強引に重ねられる唇。


「・・・あっ・・・。
・・はっ・・・」


さっきの軽く優しいキスと違って、甘く深いキス。



急に
どうしたの?


「あっ・・・。
・・・ん・・っ・・・」


さっきのキスより全然気持ちよくて、とろけるようなキス。


「征に、こんなことされたら、どーすんだよ」


凌はあたしの後頭部を捕らえていた手を首の辺りまで下げ、その手を優しく這わせ、


「エロい顔、しやがって」


冷たい顔で
忌々しそうに
吐き出すように言ったかと思えば、

片手であたしの背中を撫でながら、凌はさらに深くキスをする。

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