“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「うん。
凌は。
あたしの自慢の“おさななじみ”だよ」


そう、自ら言うことで、


自分の中の凌への恋心を隠すしかなくて。




「凌は。
あたしの大事な大事な“おさななじみ”だよ」




そう繰り返すことで、

自分の立ち位置ってものを、

嫌がる自分の心に

必死にすりこもうとした。

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