“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
運動部ですら、朝練をしないのが旭日の風習。


そんな理由もあって、ほとんど人のいない校庭を横切り、


教室へ行くのとは別方向に向かって廊下を歩き、職員室のドアを開けた。


「おー!!
北村っ!
こっちだ。
こっちだっ♪」


机の場所はいつもと同じなのに、


オレの姿を見つけると、妙に張り切った嬉しさ全開の笑顔で、オレに手を振る担任。



わかったよ。


つーか。


わかったから!!


他の先生達も『何事か?』って顔で見てるだろ。


もう、手を振るのは、やめろって!


・・・っとに。


何がそんなに楽しいのか。


朝からテンション全開だな。


・・・って!


だから
そんなに一生懸命手を振るなって!!


・・・恥ずかしいだろ。

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