“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
「・・・ごめ・・ん・・ね・・。
・・・長谷川・・・くん」」


ようやく声を搾り出したあたしに。


「・・はるか・・ちゃんの・・。
せい・・・じゃ・・ないから・・」


首を横に軽く振って。


「な・・か・・ない・・で?」


泣きたいのは、きっと、長谷川くんの方なのに。


「はるか・・ちゃんが・・無事で・・よかった」


息も絶え絶えなのに。


あたしの心配ばっかりして。


あたしが無事だとわかると、心底ホッとしたような笑顔を向ける。
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