“おさななじみ”に恋をする。上【上下完結】
首を横に振ったあたしに、


「だ・・め。
試験・・前。
2日も・・・休んだら・・大変」


・・・って。


「俺も・・・後から・・。
すぐ・・・行く・・から」


・・・って。




どう見ても重傷なのに。


学校なんか、行けっこないのに。


あたしの心配ばっかりして。



長谷川くんが、あんまりにも、優しいから。



「長谷川くん。
大丈夫だよ。
あたしの成績が悪いのなんて・・・。
今に始まった事じゃないから。
あたし。
ずっと、長谷川くんのそばにいるよ?」


あたしは、長谷川くんの手を握った。
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