月夜に想う。





「俺、真陽のこと知ってたよ」



「なんで?」



「夜だけ、こんなふうに窓…開けるでしょ?俺、家あそこなの。ベランダ出ると、ちょうど正面で見えるんだよね」

「すけべ」

「はっ?!」



あたしは笑った。
ものすごい、久しぶりに。




< 6 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop