月夜に想う。



「お母さん…」

「最近、誰かと話してるみたいだけど……」

叱られる……!
そう思った。



「……ご近所の迷惑にならないように、お家に呼んだらどう?」

「え……、あ、うん。ありがとう」



微笑むと、お母さんは寝室に入って行った。



「満月!」

玄関を開けて、かけだす。
しかし、普段の運動不足からか、足がうまく回らなくてつまずく。



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