月夜に想う。のレビュー一覧
平均評価星数
5.0


2011/03/04 11:05
投稿者:
東雲 葵
さん
希望の、色。
昼の光、夜の光。 地上に暮らすどんな生き物にも平等に注がれる、それは太陽と月の恵み。 少女にとって、少年は、暗闇を照らす、唯一の希望の光となる。 次第に現実の光を失っていく一方、心の闇は少しずつ消え、少女の世界は明るさを取り戻す。 なんて逆説に満ちて、素晴らしい物語なんだろう。 そして… 月も。 太陽が無ければ、輝くことはできないのだ。 お互いの愛が、ここに表されていると思いました。 最後の“光”で 少女がその目に映したものは―… しんとした月の夜に ぜひ、読んでいただきたい作品です。

2011/02/23 17:41
投稿者:
櫻いいよ
さん
色あせない光
とある事情で、真昼に外に出ることが出来ない主人公、真陽 いつも見える景色は真っ暗な空。 優しく、だけど弱々しく光る月だけが、真陽の「光」 そんな毎日の中で出会ったのは、暗闇でもキレイに光り輝く髪の毛の男の子。 いつしか彼は真陽の心の光に。 だけどそれすらも… 母の、亡き父の思い。 そして彼の支え 何よりも自分の強さ 失うことのない光を感じました。 優しく暖かい作品。 ありがとうございました。

2010/09/12 02:41
投稿者:
かわせつきひと
さん
満月がくれた贈り物
その目は光を失ったけれど、その変わりに満月は、私の心に朝日を灯してくれた。 不便ではあるけど不幸では無い。 だってミツキとお母さん、そして空からはお父さんが温かく見守ってくれているのだから。 孫さんが贈る月夜の素敵なお話です。 超オススメです♪