先生の隣で


「なーんてなっ」


先生はまた悲しい顔でわらった。




なんでそんな顔してるの?

「先生さ、悲しいの?」


「んー?なんで?」


「悲しそうだったから」


「ははっお前にはばれんだな」

「へっ?」



先生はそれ以上しゃべらなくなった



私は信号や街灯でたまに
明るくみえる先生の顔を
眺めていた


「ここお前の家じゃねぇ?」


パッ外をみると私の家だった



早いな…


「じゃーな」


先生は私の頭をポンポンと触る



「はーぃ。ありがとね?成一先生っ」


「おぅ」


私は車から降り家に入った。




そっとシートにおいてきた私の携帯番号



さっき先生が悲しい笑顔を
してたから急いでかいたんだよ?



電話くれるといーなっ



一瞬フラれたかとおもったけど
先生が鈍感でよかった



これからガンバってアタックするからねっ



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