先生の隣で


「先生…会いたいよ」

『俺も。でも今は学校でさ』

「ううん。お仕事は仕方ないよっ」

『ごめん。』


「頑張ってね?」


『おぅ』


そして私は電話を切った。



はぁ…



この気持ち気づかれなかったよね?



次会えるのは月曜日かな?


「はぁ~」


「桜井?」

「へっ!?」


振り返るとクラスの男子、寺田くんがいた。


「ため息ついてる。
今なにしてんの?」

「家帰ってる…」

「そうなんだ」

「友達と遊んでたの」

「友達って男か?」

「違う~女っ」

「そか、よかった。ってか元気なくね?」


寺田くんに気づかれた私の気持ち。


顔にでてんのかな?



< 60 / 123 >

この作品をシェア

pagetop