先生の隣で


「あのね?話聞いてくれる?」

「聞いてあげる」

「私彼氏がいるんだ。」

「うん。…知ってる」


「でね?年上なの」

「うん」

「私って子供だし騙されてないかな?」

「不安なわけ?」

「うん。」

「そいつのこと信用してない?」

「信用してないわけじゃないけど、私は子供だし、色んなことが初めてで…」

「そか…」

「どうしたらこの不安なくなるかな?」

寺田くんをみると真面目に考えてくれていた。


モテる意味がわかるな。


いつもはふざけてるけど
こういう時は真剣だし
頼りになるもんね。


「なぁそいつに聞くしかないんじゃねぇ?」

「だよね…」


聞くのか…

でも怖いんだ。


遊びって言われたら。


つまんないって言われたら。


先生のこと信じてる。

だけど不安はなくならない…


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