先生の隣で


「寺田くん、私いってくる」

「まって…」

寺田くんの悲しい顔…。


「どうしたの?」

「俺、桜井が好き。
それだけは覚えといて。

あっ本気だから」


「えっ…」

「いってらっしゃい!」


そういって寺田くんは
私の背中を押した。



私は戸惑いながら、寺田くんみた。




私を好き?


いきなりのことで
わかんないよ…


「早く行きな?」


でも、私は先生が好きだから…


頷いて私は話し出した。



――――――――
――――――



先生の家に着くと一つ深呼吸をしてインターホンを押した。



ぴーんぽーん


「はいはーい」


先生の声がする。


「どうぞ」


先生が周りを見ながらドア開けた。


「おじゃましまーす」


中にはいると男らしい部屋で
相変わらず家具が少なかった。


< 66 / 123 >

この作品をシェア

pagetop