先生の隣で





それからの授業は真面目にうけた。


いつの間にか放課後に
なりみんな帰って行った。


なぜか残ったのは寺田くんと私だけ。

「なぁ、俺も先生のとこいきたい。」


「えっ…」


「先生には相談とかしてたしさ。お礼いいたい」


私は頷いて数学準備室に
寺田くんを連れてきた。


なんか緊張する。


コンコン


「入るよー」


「おう。」



私たちは中にはいった。



いきなり寺田くんは自分の
口に指をあてた


そして先生に近付いて。



ん?まさかだけど…


あぁぁあああ゛


寺田くんが机に向かってる
先生に抱き付いた。


「ん?桜井どした?」


そういって寺田くんの手に触れる。


私は笑い声を必死におさえた。



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