強引な王子様に夢中♪
上下左右に泳ぐ目
何を言ったらいいのかすら
わかんない
だってだって
陸が陸が
「何固まってんだよ」
ふいに暖かくなった腕が解け
ブラウンの瞳があたしを見つめると
目があった
涙が滲む
「陸、本当?」
少しの間の間
陸が優しく笑う
「俺以上にお前を好きな奴なんかいねぇよ」
そう言ってもう一度
甘く優しいキスが降ってきた
「あたしも、あたしも陸が大好き」
涙がこれでもかってくらい
溢れてくる
「泣くなって」
そう言いなが、あたしの
こぼれた涙を拭う指
途切れた涙の中でみた陸の顔は
みたことないくらい真っ赤