森のクマ野郎
またいろいろと話をされてこっちは頭がおかしくなりそうだった。9割覚えてない自信がある。


「まずはこれぐらいでよろしいでしょう。それじゃあ今日から貴女が寝泊まりする場所を紹介します。」

やっと話が一段落したみたい、あー魂抜ける寸前だったー。



おばさんについて行って2階に来ると、一番奥の部屋のドアの前で立ち止まった。
おばさんが何も言わずに開けたそのドアの向こう側はあまりにも広すぎて高級すぎる空間があった!


「えぇー!こんなところに住んじゃっていいんですか!?」

「バカ言うんじゃないわよ小娘、貴女の部屋はここよ。」

「え」

おばさんの指差した先にはその広い部屋の中にあるもう1つの部屋。
わけわかんないけどその部屋を開けてみるとかなり狭い…ほんとうに狭すぎる部屋があった…………



えっ嘘…

ベッドとクローゼットしかない、こんなことがあっていいの!?


「こちらの広い部屋はリチャード様の部屋、そしてこの小さい部屋が貴女の部屋よ。貴女はリチャード様に仕える専属メイド、専属のメイドたるものいつだってご主人のそばにいなければならいもの。」

「その熊伍郎様とかに襲われらどうすんの!?」

「貴女みたいな貧相な小娘にリチャード様は手を出さないわ、その言葉自体がリチャード様への無礼よ。」

そのあんたの言葉が私への無礼だよ。


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