森のクマ野郎

いつもの日常

朝起きて顔洗って歯を磨いてご飯を食べて化粧して、

『"ｍｉ-ｎａの髪が美しい理由、それは…"』
今人気のアイドルの新しいＣＭなんかにも目もくれず一通りの準備が終わって時間がくれば学校へ行く。

そんな普通すぎる日常は３年生になっても変わるはずもなくて、始業式のために今日もいつもの道を歩いて行く。


何も変わらない、何も変わらない私の日常だけど、めんどくさいことの嫌いな私が日常に刺激を求めるはずもなくて、とにかくこのまま卒業して進学して……あれ？就職だったかな？
なんかもうどっちでもいいや。とにかくこのまま平凡に人生を送りたいってやつ。


「おはよ遥菜～！」

「あぁ、おはよう由紀。」

駅のホームで電車を待っていた時後ろから肩を叩いて挨拶して来た友達の由紀にこちらも挨拶。朝から夜まで由紀はテンション高くて羨ましい…。