兎の穴



―ざわざわ



「…ェー」



―ざわざわざわ



「ァー」



―ガヤガヤ



「……………静まれいっ!!」


ピタッ



「ふむ、よろしい。全く王が話をしようというのに騒がしいぞ。」

「おや、話すのは貴様ではないはずだが?」


「ァッ、い、いたのかい」


「いたら何か?」



「い、いや何でもないよ。ハートの女王。」

「…ふんっ、調子に乗りおって」



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