そっかぁ 恋ってこうだった
5章 心地良い視線
(まただぁ…佐々木くんとよく目が合うなぁ…)



学校が始まると毎日のように視線を感じた。


すれ違うと目線で私を追ってるのも感じた。


(彼私に気があったりして…まさかね。ふふふ…)


私にとって、15歳年下の彼の動作はかっこいいというよりかわいく見えた。


その視線はとっても心地良かった。


だけど話す機会は全くなかった。

何故って、席が全然遠かったし、作業をする時に1度も同じグループにならなかったからだ。


しゃべる事がなくても、ただ見つめられるだけでときめいた。


(久しぶりだなぁ~、こんな甘酸っぱいカンジ。)

この前のピュアな恋愛ドラマを見た時にも同じ気持ちになったけど、自分の身に起きたのは思い出せないくらい久しぶりだった。


あまりにも歳が離れすぎていたため、自信も全くなく自分の勘違いだろうとも思ったけど、やっぱり見つめられるとドキドキしたし、とにかくとっても心地が良かった。

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